東電前アクション! (新BLOG)

反差別・地域格差・南北格差・反軍事・エコロジー全般を意識し包摂する「反原発社会運動」として展開中!

2013年11月

★☆★《拡散転載歓迎》☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆

【緊急アクション!】

柏崎刈羽再稼働のための5千億円新規融資ありえない!

 11.25 「銀行団」前アクション

東電再建の手助けするな!銀行団も賠償責任を負え!


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◆よびかけ:東電前アクション! 
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◆11月25日(月)
19時~ みずほ銀行本店前(東京都千代田区丸の内1-3-3)
隣接する三菱UFJ、三井住友へも抗議行動を行います。
地図⇒
http://shop.www.mizuhobank.co.jp/b/mizuho/info/BA842330/

★銀行は最悪の「反社」勢力=東電に金貸すな!

柏崎刈羽原発の再稼働のための策動が着々と進められています。
原子力規制委員会は、福島第一原発の「収束」作業の環境改善の報告を「評価した」として、柏崎刈羽原発の再稼働のための審査に入ることを発表しました。

この規制委の発表を受けて、「みずほ銀行」「三井住友銀行」「三菱東京UFJ銀行」「日本政策投資銀行」などの東電に融資してきた「銀行団」は、「東電の黒字化の見通しがついた」として、5千億円の新規融資の検討に入ることを発表。

規制委-東電-銀行...この原発再稼働ありきの鉄のトライアングル!
福島事故被害者への賠償など頭の片隅にもかすらない連中のこの出来レース!

とりわけ「銀行団」は、自らの賠償責任を回避し、これまで融資した4兆円を優先弁済させるための「私募債」などへの振り替え手続きをすすめています。「銀行団」は、東電への「貸し倒れ」を防ぐために立ち回ることしか頭にないと言わざるを得ません。

そのためには、東電の「破たん処理」と原発の「不良債権」化をなんとしても阻止して、再稼働してもらわなければならない。
こんな原発再稼働と東電再建のための新規融資は、銀行のあるべき社会的同義にまったく反するものです!

東電に融資してきた「銀行団」の中心・みずほ銀行は昨今、「反社会的勢力」(反社)への融資取引が露見して、社会的に追及されている状態です。みずほは、90年代にも前身の第一勧銀が総会屋への融資がバレて逮捕者を出している「反社取引の常習犯」。また、三井住友や三菱UFJも「反社」との取引があることを認めています。

そして、昔から原発は「ヤクザなしには成り立たない」と言われ、現在の福島第一の「収束」作業にすらヤクザを介在させ、労働者の賃金のピンハネが横行している現状。そして、みずほの提携ローンとして「反社」との取り引きが疑われている「日立キャピタル」は代表的原発メーカーである日立製作所直系の子会社。まさに「ヤクザと銀行と原発」の深い闇が垣間見れるというもの。

ヤクザと癒着し、育成してきた東電や各電力もまた「反社」勢力であり、とりわけ原発事故を起こしながら「放射性物質は無主物」などとうそぶいて賠償から逃げ回る東電は最悪の「反社」勢力です。銀行はこんな企業と手を切って自ら自浄能力を示すしかありません。
そうでなければ、銀行もまた「反社」そのものです。

 銀行は東電に金貸すな!「銀行団」も事故責任を認めて賠償責任を負え!
 東電は再建でなく破たん処理しかない!

ともに声を上げましょう。


:::::(ここまで):::::::::::::::::::::

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11月12日、永田町首相官邸前で東電前アクション!も参加する実行委員会で、 「積極的『戦争』主義 -NSC法案 集団的自衛権 武器輸出- NO! アクション」を行いました。これは臨時国会開会日の10月15日に行ったアクションに引き続くものです。
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まず主催実行委から植松さんが、この日の取り組みの趣旨について。

「秘密保護法の反対運動は一定盛り上がっているが、NSC(国家安全保障会議)設置法案はすでに衆院を通過してしまった。安倍の言う"積極的平和主義"などと言うが、まるでジョージ・オーウェルの小説"1984"にある"戦争とは平和である"のようだ。かつて日本にはNSCのようなものがあった。それは"御前会議"だ。NSC法案は"御前会議"を復活させようとするようなものだ。これは怪物の復活であり、私たちは怪物と闘っていかなければならない。共にがんばり続けましょう」

P1010958シュプレヒコールを上げて、続いて反安保実行委員会の国富さんからアピール。

「安倍はまずNSC法案を成立させ、来年には"国家安全保障基本法"を成立させて、集団的自衛権の容認を既成事実化しよう、という方針だ。NSCは戦時中の戦争方針を決めていた"政府大本営連絡会議"と同じものを設置するということだ。私たちは"戦争ができる国"になることを反対してきたが、いまや具体的に"戦争する国"になろうとしている。自衛隊はジブチに駐留し続け、沖縄の日米地位協定のような"不平等条約"をジブチに結ばせている。自衛隊のフィリピン常駐も具体化されようとしている。こういう動きの一切に反対していこう」

P1010957東電前アクション!から栗原がアピール。

「NSC法案は第一次安倍政権の頃から画策されていたが、安倍政権が倒れて立ち消えになった。第二次安倍政権になっていつまたNSCが浮上したか。それは今年1月のアルジェリアで起きた日本企業日揮への襲撃事件があってからだ。あの事件はフランス軍のマリからの撤退を要求して起きたものだということも思い出してほしい。資源を求めて大国が戦争を起こし、日本も大国間の関係で資源を略奪する。マリやアルジェリアでの事態は、当然核の原料であるウラン資源の確保がある。大国の権益のための戦争を日本もできるようにしようというのが、NSC法案の本質だ。戦争・侵略、資源略奪に反対しなくて原発をなくせるわけがない。だから、東電前アクション!はNSC法案に反対する」

P1010966続いて、アピールとシュプレヒコールを交互に行いながら、特定秘密保護法案の廃案とともにNSC法案の廃案と戦争のできる国化に反対する運動・闘いを強めよう、という訴えを行い、60人の参加でこの日の行動を終えました。

東電前アクション!も参加します。
歴史的大結集を作り出して廃案へ!


秘密法に反対するすべての人たち、大集合
 STOP!「秘密保護法」11.21大集会
~「何が秘密?それは秘密」それはイヤだ!~


 「特定秘密保護法」が国会に提案されました。

「秘密」がどこにあるのかは、誰にも知らされません。「秘密」を漏らしたり、漏らすよう求めたりした人は懲役10年の重罰に処せられてしまいます。誤って漏らした人も同様です。秘密を探ろうとする人も処罰されます。

 公務員やジャーナリストだけの問題ではありません。原発の情報やTPP交渉のような、命や暮らしにかかわる情報もすべて隠されてしまうでしょう。

 国が都合の悪いことを人々の目から遠ざけようとするとき、そこには必ず戦争への準備がありました。戦争は秘密から始まるのです。

 国の情報は政治家や官僚のものではありません。必要なのは情報公開です。こんな法律を作ろうとしているのは、先進国では日本だけです。時代に逆行する秘密保護法の成立は何としても阻止しなければなりません。

 「秘密保護法反対!」の一点で結集し、政府と国会に私たちの声をぶつけましょう!



■日時 11月21日(木)
 午後6時半・開会 午後7時半・国会請願デモ
■会場 日比谷野外音楽堂
  地下鉄「霞ヶ関」「日比谷」「内幸町」下車
  千代田区日比谷公園1-5
■内容 主催者・国会議員・各界からのアピール
■主催 STOP!「秘密保護法」大集会実行委員会
http://www.himituho.com/

<呼びかけ5団体>
●新聞労連 03‐5842‐2201 jnpwu@mxk.mesh.ne.jp
●平和フォーラム 03-5289-8222
●5・3憲法集会実行委員会(予定)
(憲法会議 03-3261-9007/許すな!憲法改悪・市民連絡会 03-3221-4668)
●秘密法に反対する学者・研究者連絡会 article21ys@tbp.t-com.ne.jp
●秘密法反対ネット
(盗聴法に反対する市民連絡会 090-2669-4219/日本国民救援会 03-5842-5842)
*ぜひプラカードなどアピールグッズをお持ちよりください。

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11/12(火)首相官邸前
 積極的『戦争』主義 -NSC法案 集団的自衛権 武器輸出- NO!


●11月12日(火)19:00スタート 永田町首相官邸前にて

私たちは臨時国会開期の10/15に官邸前に集まり、声を上げました。「安倍首相、
貴方を前には進ませない。貴方の足は私たちを踏みにじる足だから」と。

そして臨時国会が始まり、安倍政権の優先課題が明らかになってきました。特定
秘密保全法とNSC設置法案です。

秘密保全法は、国家に都合の悪い情報を私たちから全て隠してしまいます。
それと密接に結びついたNSC設置法案は、首相・官房長官・外相・防衛相+αだけ
が、会議で戦争や外交の基本的な方向性を決めてしまうものです。
今の自民党政権がこのような権力を手にしたら、戦争と独裁への道をまっしぐら
です。

秘密保全法反対の運動と同様に、NSC設置法案反対の運動を大きくする必要があ
ります。同法案、そして集団的な自衛権の容認、武器輸出解禁は、平和主義を根
こそぎ破壊するものです。

安倍首相の「積極的平和主義」の中身は「積極的『戦争』主義」です。だから私
たちは官邸前で声を上げます。
「私たちは『戦争』主義を拒否する。安倍首相、貴方をこれ以上、前に進ませな
い」と。

同じ想いの方はぜひ、11/12の19:30に官邸前に集まりましょう。
もちろん、それ以外に安倍政権が進めようとしている問題についても、はっきり
NO! と訴えたいと思います。


○呼びかけ:10.15 実行委員会
 安倍のつくる未来はいらない!人々 http://no-abenomirai.hatenablog.com/
 東電前アクション! http://antitepco.ldblog.jp/ ほか

○前回10/15 レイバーネット報告
http://www.labornetjp.org/news/2013/1015kantei

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11月2日、飯田橋しごとセンターで「双葉町の人々の2年7か月を知る11.2集会」を開催しました。これは9月28日に行なった「~東電は福島に何をしてしまったのか?~ 福島の”いま”を知る9.28集会」に続く「あらためて"福島"の状況を知ろう」という趣旨から開催したものです。参加者は60人。

集会ではまず、堀切さとみさんが12年7月に完成させたドキュメンタリー映画『原発の町を追われて~避難民・双葉町の記録』を上映。

映画は原発事故直後の雪の中で避難する車の渋滞から、最初の集団避難先であるさいたまスーパーアリーナ、そして埼玉県加須市の旧騎西高校跡で生活する双葉町の人々の姿を映し出す。

「家を失った。自殺したくなる気分だ」、「生まれたところで死にたい。でも出来ないだろう」、「アリーナでの生活は惨めだった。ボランティアの人が来るが上から見下ろされているようで、何とも言えない屈辱だった」などの言葉が続く。

旧騎西高校跡での双葉町の盆踊りや有名な書道家だった町民の方による書道教室などの営み、町民同士の意見の違いの表面化、そして東京の反原発集会での町民の訴えなどが描き出される。「人が人として生きるすべてを事故で失った。国も東電も冷酷だ。しかも当事者意識がない!」

上映のあと、この映画を製作した堀切さとみさんと前双葉町町長の井戸川克隆さんに、東電前アクション!の植松を交えて、双葉町の事故から現在までの状況について、語っていただきました。

(以下、敬称略。文責当BLOG)

44井戸川:今年、ウクライナに行ってきた。9割以上の子どもに異常がある。元気がないように見える。私は町長時代、事故が起きる前から事故が起きたらどうすべきか考えていた。原発なんて危ないに決まっているからだ。

 国の対応は、子どもたちが大切にされていない。子どもが"人生諦めた"などと言う。そんな子がはたして福島を愛せるのか。そういう思いの集団避難は一つのチャレンジだった。最終的には避難措置が町議会に理解されなかった。


堀切:撮影時、双葉町の人たちがよく本音を話してくれたと思う。なんで双葉町ばかり取り上げるのかと聞かれるが、理由は避難先の旧騎西高校が自宅の近くだったからだ。集団避難は、井戸川さんが原発について深く考えてきたから出来たことだと思う。

 3.11前には祝島の映画を撮っている。その時はむしろ賛成派の声が聞けなかった。今回は双葉町の人々と出会った。複雑な思いを聞くことができた。

Q:集団避難について

井戸川:事故直後から長期化が見込まれた。当初は新潟の柏崎への避難を考えたが、断念して埼玉になった。遠くに避難してバラバラになるより、お互いが支え合う環境を作るべきだと思った。国が無策の中で、かなりの程度私の独断でやらざるを得なかった。「なぜ県外に避難したのか?」などとマスコミにくだらない質問をされたが、必要に応じた必要な避難をするだけの話だ。

 外国への避難も考えたが町民はついてこないと思った(会場笑い)。みなさん笑っているが他人事じゃない。3.11事故では運良く4号機が暴走しなかっただけだ。国は無策だ。しかし再稼働を企んでいる。とんでもないし、間違っている。もうすぐ福島第一原発で4号機で、燃料棒の取り出しが始まる。やってみないとわからない、ものすごいシビアで精度が要求される作業になるだろう。みなさんも避難先含めて考えてほしい。災害国に住むみなさんも予習してください。避難所がいいか、仮設住宅がいいか。傍観者ではないのだ。


堀切:遠くに避難させたチェルノブイリと福島は逆のやり方をして住民に「戻ってこい」とばかり言っている。条件は決まっているのだから、住民に選択させるやり方がおかしい。国は「ご自由に」というやり方だ。

 「双葉町の人々はかわいそうな避難民」と考えるのではなく、自分ならどうするかを考えてほしい。当事者意識から始めるしかない。これだけの事故を起こして再稼働や原発輸出など、許されるものではない。


Q:井戸川さんは、どうして堀切さんの映画への協力に至ったか?

井戸川:メディアとは、ビジネスで対応する「企業」だ。私はメディアに警戒感を持っていた。独立系の人々は自分の感覚で撮れる。堀切さんに注文したことはない。だから町民の本音が撮れたのだと思う。

堀切:最初は聞き書きから始めた。3ヶ月くらいしてカメラを回すことができるようになった。「双葉町として記録してこなかった」と井戸川さんに言われた。

Q:県外避難とバッシングについて

井戸川:全体として加須の人々はよく支えてくれているし、バッシングはほとんど聞いていない。

 福島でのほうが「双葉町は原発でいい思いをしてきた」などと言われる。事実は、原発があっても町は倒産寸前だった。私は原発のあるなしで比較検討したことがある。原発がない方がましだという答えになった。

 国には指導力がない。「災害対策本部」があっても、各部署が現場に出てこない。しかも、復興交付金は人に使われていない。国は無策だ。


堀切:今では「加須が第二の故郷でいい」と言う人が結構いる。旧騎西高校は現在90人が生活している。お年寄りが多いが、今はいい共同体に見える。現在、双葉町は、ここの閉鎖を決めている。旧騎西高校なら周囲に人がいるが、アパートの借り上げでは一人暮らしになり老人は「私は孤独死するしかないだろう」と言っている。「災害復興住宅」も今のところ難しいとされている。これは原発事故や立地地域の問題というだけでなく、高齢化社会などの私たちの問題につながる。

Q:先日の自民党の「避難者の全員帰還断念する方向」という報道をどう考えているか?

井戸川:唐突で受け入れられるわけがない。政府・自民党には被ばく量年間1msvを守りなさい、被害者を政府の会議に出席させなさい、と言いたい。「帰還断念」など決めるのは住民でなければならない。それが民主主義だ。私たちは政府にも自民党にも頼んでいない。当事者に語らせろ。

Q:県行政について思うところはあるか?

井戸川:県は放射能の海に県民を置いている。アウシュヴィッツとどれだけ違うと言えるのか。私が県知事なら県民を避難させる。ゼオトライト(一定の放射性物質除去効果があるとされる鉱石)を撒いて稲作なんてさせない。牛肉や米の安全宣言など出しているがダメだ。「風評被害」ではなく実害なんだ。県のやっていることは歴史に残る愚行だ。

Q:最後に

井戸川:旧騎西高校も閉鎖が決められ、避難民に対する「分散作戦」が始まっているのではないか。避難暮しをしていると人間が小さくなる。文句も言わなくなる。国にとっては都合がいい。「復興災害公営住宅」をあっちこっちに作るという考えもあるようだが、失敗するだろうし、さらに分散されることになる。必要なのは「仮の町」だ。「仮の町」を作るのに何兆円もかからない。立派な前例が作れるように、みなさんの手を貸してほしい。

堀切:取材を通じて、避難とは雨風をしのげればいいというものじゃないということがわかった。自立して生活するための手助けがほしい、という声を何度も聞いた。そのために何ができるのか、が問われている。

井戸川:現在、政府が前に出てきて東電を出さない・逃がすやり方をしている。そんなやり方だから福島で中間貯蔵施設を作ると言われても話にならない。「汚染水問題」はいろいろ言われるが、現場は今がマックス・ベストの状態だ。政府が出てきても何もできないだろう。

 除染に関して、国は指針で「国民の責務」などと記している。今回の事故に、たとえば沖縄の人に責任があるのか。こんなことを許してはいけない。東電前会長の勝俣は悠々としているだろう。私は、こういう不条理に怒っている。怒り続けている。

《記録者メモ》
9月28日の集会では「被ばく労働を考えるネットワーク」のなすびさんは、「東電にも政府にも当事者能力も解決能力もない」と語り「現場の人間が現場のことを決める・決められるあり方を模索しなければならない」と語り、今回井戸川さんもまた「政府は勝手に私たちのことを決めるな。当事者に語らせろ」と語っていたことが重なることが印象に残りました。

なによりも人間の誇り・尊厳を奪う原発という存在、そしてこれを許す政治に対して、私たちは「自己決定の民主主義」をどこでも・どこまでも対置して闘うことが求められているように、二度の集会を通じて思いました。


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