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5月29日、来日したインドのシン首相と安倍首相による首脳会談が行われているさなかの首相官邸に対して、緊急アクションとして50人の参加で「日印原子力協定反対」の声を上げました。

この日の会談で締結に向けた交渉再開が決められようとしている「日印原子力協定」について、主催の東電前アクション!から経過説明。

「インドは1998年に核実験を行い、原子力協定に向けた協議が凍結された。しかし、当初は経済制裁などを行っていたアメリカや各国もなし崩しにインドおよびパキスタンの核保有・核武装を容認するようになった。朝鮮政府など、特定の国の核実験・核保有を強く非難する一方で、インドの核武装を容認し、核兵器開発を容易にする技術・施設である原発を輸出するなどというダブルスタンダーで核の廃絶などできない。私たちはあらゆる核保有・核拡散に反対して原発の輸出と日印原子力協定に反対する」とアピール。

そして、「安倍首相は"過酷事故を起こした日本だからこそ安全な原発を提供できる"などと言って、世界中に原発を売り込んでいる。未だに十万人が避難生活を余儀なくされ、4号機の危険などが世界中で語られている破滅的状況にあるにもかかわらず・・・。安倍首相が各国首脳になすべきことは原発の売り込みではなく、"原発を持つということはこういうことが起きることだ"と福島第一に案内することだ。そして、広島・長崎に案内して核兵器の危険を知らしめることだ」と日本政府・安倍首相の姿勢に抗議しました。

また、インド最南端の稼働されようとしているクダンクラム原発の状況についても報告。

「反対運動は弾圧に屈することなく果敢に続けられている。一方で、3月9日には原発労働者が感電死で死亡している。まったく発電していない原発で、これで3人目の労働者の死者だ。また、昨年10月に燃料が装填されたが、3月20日のインドでの報道で放射能漏れ事故が起きている、と報道された。事故の実態は政府によって隠されているが、4月20日にはインドの原子力規制委もクダンクラム原発の重大な欠陥を指摘するに至っている」

「昨年9月の大弾圧で逮捕された住民たちの一部が釈放された。釈放された女性の一人は"私たちは命をかけて反対を貫く"と語っている。日印原子力協定はこの人たちを踏みにじるものだ。また、インドの中西部でも原発が新設されようとしていて、日本企業が参入を狙っている。"過酷事故を起こした"日本で生活する私たちは、この反対するインドの人々の側に立って、日本政府・企業-インド政府の原発拡散の意思を打ち砕こう」と訴えました。

「日印原子力協定」に反対する緊急署名を呼びかけ、330団体の賛同を得て27日に内閣府に署名を提出し、29日の取り組みに「協力」として呼びかけたノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパンさんの宇野田陽子からのメッセージを読み上げ。クダンクラム原発の原子炉がロシア製のものを使用していることに触れて、「チェルノブイリ原発事故を経験して世界で最も安全になったロシア製の原発」という言い方で売りこまれた原発が稼働前から多くの人々を苦しめている様子は、これから日本がどれほどまちがった選択をしようとしているか明確に表している」として、「手を取り合って、最悪の公害輸出である原発の輸出を止めていきましょう」と呼びかけました。(下記にメッセージ全文)

そして、日本共産党の塩川鉄也議員からメッセージをいただき、原発輸出と日印原子力協定に反対する国会質問を行ったことが報告されました。そして、原発輸出に反対する市民運動に連帯の意を寄せられました。

首脳会談のさなかの行動ということがあったとしても、とても「民主国家」とは思えない過剰警備が敷かれ、翌日早朝から仕事だから途中で抜けようとする参加者に対して通行を妨害し遠回りを強制。このような「移動の自由」という市民的権利を法的根拠を示すこともできないままに阻害する警察警備に対して、全体で強く抗議。「東電を逮捕しない警察が、この"原発輸出の密談"を守り、そして反原発デモを弾圧しているのは一体のものだ。そういう警察のありかた・法のあり方そのものに抗議する」として、「東電を逮捕しろ!反原発弾圧をやめろ!」とシュプレヒコールを上げました。

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首相官邸前での原発輸出反対のアピールを午後9時まで続け、最後に「日印原子力協定はいらなァァァァァい!!!!」と官邸に向けて声を上げてこの日の行動は終了。

P1010400「日印原子力協定」は、この日の首脳会談で「交渉再開」が決められてしまいましたが、まだ正式な締結にはいくつものハードルがあります。そして、最終的にはインドそして日本の国会で批准が承認されなければなりません。反対の行動を継続させていきましょう。

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(29日のアクションに寄せられたメッセージ)


宇野田陽子

ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン

 

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日印原子力協定に反対して首相官邸前に集まられた皆さんに、心から連帯の思いをお伝えしたいと思います。今日は遠く大阪にいるためその場で声を上げることができませんが、心はみなさんと一緒にいます。


 新聞報道によると、来年の
1月頃に安倍首相がインドを訪問して首脳会談を行う際に協定に署名し、来年の通常国会で承認するというシナリオが描かれているようです。政府は、インド首相来日時に日本で署名するよりも、日本の首相がインドに行った際に署名したほうが何かと不都合が少ないと思っているのかもしれません。そのほうがこっそりことを進められると思っているのかもしれません。私たちは、両政府の動きを見つめ続け、インドの人々と一緒に声を上げ続けましょう。


 クダンクラムでは、今でも
600日を超えるリレーハンストが続いています。また、数百隻の漁船が繰り出す海上デモも定期的に行われています。昨年9月の大弾圧の際に不当逮捕された女性が、3カ月以上を獄中で過ごして条件付きの保釈となった際のインタビューでは、「原発を止める闘いは、安全な環境を未来の世代に残すための闘いです。私たちの命を差し出すことが必要だというなら、そうする覚悟はできています」とコメントしました。素晴らしい闘いが続いていますが、9月の弾圧では2人が亡くなりましたし、最近では推進派が村に刃物で武装したごろつきを送り込むなど不穏な状況もあります。クダンクラムはロシア製ですが、「チェルノブイリ原発事故を経験して世界で最も安全になったロシア製の原発」という言い方で売りこまれた原発が稼働前から多くの人々を苦しめている様子は、これから日本がどれほどまちがった選択をしようとしているか明確に表していると思います。


 安倍首相は原発輸出に向けて、得意げに「トップセールス」などと称して中東や東欧であからさまな原発売り込みを行っています。恥知らずにもほどがあると思います。「福島原発事故を経験して教訓を得たのでさらに安全性が高まった」というのが安倍の考えた詭弁のようです。いったい、この終わりのない悪夢のような状況から、何を「教訓」として得たというのでしょうか。現実には何が起きているのか、私たちは今日本で起きている一つひとつの事実を世界に向けて発信していく責務を負っていると思います。

長い闘いになると思いますが、日本各地で原発輸出に反対する人々が声を上げ始めています。手を取り合って、最悪の公害輸出である原発の輸出を止めていきましょう。

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