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11月25日、東電の柏崎刈羽原発再稼働について原子力規制委員会が審査を開始すると発表したことを受けて、みずほ・三菱UFJ・三井住友のメガバンクが新規融資を検討すると発表したことに対して、この3大メガバンク本店が隣接する大手町で緊急抗議行動を行いました。

銀行は「貸し手責任」から逃げ回りながら、たとえ東電が破綻しても優先的に弁済される私募債に切り替えていることについて、「銀行が東電から回収すればするほど、原発事故被害者は取り分がなくなり、賠償が遅れてしまう。私募債切り替えは銀行による東電資産の持ち逃げだ」と批判。「銀行は福島の人々に賠償しろ」とシュプレヒコールをあげました。

また、「銀行は本来、ひとつの公共事業であるべきなのに、原発で金儲けすることと今問題になっている"反社会的勢力(反社)"との取り引きは通底している」と指摘。

「みずほは、旧第一勧銀時代にも総会屋への利益供与で、頭取経験者が逮捕されているし、元頭取が自殺している。それなのに金融庁はみずほの"反社取り引き"を見過ごしてきた。また、UFJも三井住友も"反社"との取引があることを認めている。あるいは、迂回融資には原発メーカー日立製作所直系の信販会社が立ち回っている疑惑もある。これまでも"ヤクザなしには原発は動かない"と言われてきた。用地買収から反対派潰し、労務管理までヤクザに請け負わせてきたのが、東電や各電力だ。いまも福島第一の収束現場にヤクザを介入させて、労働者の賃金から中抜き・ピンハネしている。"反社"を重宝する企業も"反社"そのものではないか。政府・電力・銀行・原発メーカーが寄ってたかってヤクザを育成してきた構造を断ち切るためにも、今回の東電への新規融資を絶対に許すわけにはいかない」とアピールしました。

最後に、UFJ本店前で煌々と光るクリスマスツリーに「いまだにこんなものに電気を大量に使うのはどうかしている。3.11直後の節電の意識がもう薄れたのか。いまは原発の電気ではないが、私たちは火力をバンバン燃やして脱原発すればいいとは思っていない。原発が福島を踏みにじったように、火力発電もツバルや先日の台風で大きな被害を受けた大島やフィリピンを踏みにじっている。私たちは原発も温暖化も止めなければならないと思っているし、それには生産・消費・働き方のあり方を変えなければならない。それこそが"脱原発"の道だ。銀行で働く人々は、東電への新規融資や東電資産の持ち逃げに"おかしい"と声を上げてほしい。ともに原発のない社会に向けて歩みませんか?」と訴えかけました。

最後のシュプレヒコールは、
「銀行は東電再建に手を貸すな」
「銀行は最悪の"反社"=東電と手を切れ」
「再稼働のための新規融資を許さない」
「銀行に責任を取らせて原発をなくそう」

アクション中、多くの銀行で働く人々が降りてきて聞き耳を立てていました。
銀行団による融資の決定は12月末とのこと。引き続き、銀行団・メガバンクの悪辣なやり方に対して「絶対許さない」の声を上げましょう。