福島原発事故発生から3年に際して3月11日当日に東電に渡す申し入れ文です。

                申し入れ書


                                 2014年3月11日


東京電力株式会社 
取締役会長 下河邉和彦 殿 
代表執行役社長 廣瀬直己 殿


                                  東電前アクション! 
                                  antitepco1@yahoo.co.jp    


  私たちは、福島第一原発事故発生から丸3年になる今日、貴社東京電力(以下、東電)に対して、以下のように求めます。 

 一、 福島第一原発事故のすべての被害者の求めと実情に即して、速やかな賠償と生活補償を行うこと。とりわけ、賠償に関して貴社東電が「独自基準」を設定するなど、加害企業として社会的に許されるものではなく、ただちに撤回すること。 

 二、 福島第一原発の「収束」作業労働者および原発事故で汚染された地帯の除染に携わる労働者の多重下請け構造の一掃に着手すること。これらのすべての労働者を貴社東電の直接雇用とすること。 

 三、 「収束」作業における安全管理と健康管理の判断を現場労働者に委ねること。 

 四、 原発労働者の健康管理と医療補償を、事故前までさかのぼって追跡調査して徹底すること。また、現在「収束」作業に携わっている労働者の保養のための施設と期間を無償・有給で保証すること。 

 五、 これらの賠償と補償のために、東電は可能な限り自社資産を売却して充てること。役員報酬を撤廃すること。東電歴代役員の全財産を事故被害者の賠償のために返上すること。最終的には貴社を破たん処理して、東電の加害企業としての責任を全うすること。 

 六、 柏崎刈羽原発の再稼働を断念して、同原発を直ちに閉鎖し新潟から撤退すること。また、下北半島の「中間貯蔵施設」に使用済み核燃料を持ち込まないこと。あらゆる原子力事業からただちに撤退すること。 

 以上、貴社東電が加害企業としての社会的責任を全うすることを求めます。