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4月4日、日本-トルコ間および日本-UAE(アラブ首長国連邦)間の原子力協定が、衆議院本会議で通過されてしまいました。審議時間は、なんとたったの5時間足らず。

原発-核の取引に関する重大な案件をたった5時間しか審議しない政府の姿勢は、ほんとうに福島の事故を反省しているのか、疑わしいものだと言わざるを得ません。また、「(長期的なスパンでの)脱原発」を掲げているはずの民主党も、「政権時代に原子力協定を推進してきたこととの整合性」などを理由に賛成に回るという醜態を演じました。また、反対を言明している議員たちも反対票を投じるのではなく、「病気」を理由に欠席するていたらくでした。

東電前アクション!は、この原子力協定の衆院通過に抗議して、参院での徹底審議と無効化を求めて、4月10日と11日に国会・参院議員会館前で二日連続の抗議行動を行いました。参加者はのべ60人でした。

4月11日には、トルコ在住の久美子さんから、トルコ現地での様子などを報告いただきました。P4110060











「トルコに17年住んでいる。日本-トルコの懸け橋としていろいろ活動してきた。トルコの人々は日本に好意を持っているが、今回の輸出問題で日本は嫌われるようになっていて、私は苦しい思いをしている」

「日本の国会議員は、トルコの現状を調べに行ってほしい。原発立地予定地は、黒海沿いのほんとうに美しい場所だ。イスタンブールの反対運動の人々は、日本の首相に反対の意思を伝える手紙を送っている。トルコの人々は、ほんとうに福島・広島・長崎の出来事に心を痛めていることを分かってほしい」

「原子力協定は、政治家同士で勝手に決めてしまうが、原子力に関するような大事なことは民衆一人ひとりの判断が尊重されるべきだ。私はいろいろな国に行くが、世界中で"日本はどうなっているんだ"と質問される。原発輸出は世界に日本への不信感を深めている。日本の心ある人は、海外の人たちとどんどん意見交換してほしい」

と訴えました。

東電前アクション!では、参院の委員会採決が予想される4月15日にも、14時から参院議員会館前で行動を行う予定です。

世界の人々は、日本の民衆がどれだけ原発の輸出に反対しているか注目しています。「核-原発は世界のどこにもあってはならない」という意思表示を日本政府-安倍政権につきつけよう。

参考:
現地の100もの市民団体が日本の国会議員に出した反対レター
http://oklos-che.blogspot.jp/2014/03/blog-post_30.html P4110033

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